料理嫌いな人へ。『型』を使えば料理はずっと気楽なもの【ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室を読んで】

トマトを切って料理している

 

只今のメイン業務は日々の夕飯づくりです。

 

もともと料理は苦手で嫌いです。

その上毎日の仕事となってからは献立を考え、レシピを探し……なんでしょう、なんというか、疲れました。疲れますよね? 毎日毎日。

人に食べさせるというのがまたプレッシャーになり、肩に力も入っていたのでしょう。

 

そんな時に出会ったこの『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』という本。

タイトルこそ少しアレですが、読み終わって一番に思ったのが(料理工程ってやっぱりシンプルでいいんだ!)ということ。

料理の基本的なエッセンスが満載で、料理欲があがりました。

 

料理が嫌いな人、頑張りすぎて疲れている人におすすめしたいです。私は目から鱗でした。

今回はこの本を紹介しつつ、料理嫌いの自分が真似したこと・したいと思った調理の基本の型を6つまとめてみました。

料理嫌いの方の心が少しでも軽くなったらいいなと思います!

 

『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』あらすじ

ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室の表紙

著者:キャスリーン・フリン
訳:村井理子
原題:The Kitchen Counter Cooking School(Kathleen Flinn)

 

この本はレシピ本ではありません。

エッセイというかノンフィクション、著者の体験記です。

 

以下、簡単に概略です。

・アメリカ人の著者は、37歳でフランスの料理菓子専門学校を卒業した遅咲きの料理人

・そんな彼女がアメリカにて、料理が大の苦手で自信を持てずにいる女性10人を集め、料理教室を開催する。

・その料理教室での様子を記したルポルタージュです。

・キャッチコピーは

【冷蔵庫の中身が変われば生き方が変わる――ほんの少し買い、たくさん作り、捨てないしあわせ】

 

集まった10人の女性たちは年齢も職業もばらばらです。

ただ共通しているのは料理をすることに対して何らかの恐怖心を抱いていること。そしてそういう自分たちに自信をもてないでいるということです。

そんな彼女たちが料理教室で学び、できることが増えていくにつれ、少しずつ変わり始めます。

 

Youtubeに本書の紹介動画を日本語訳したものがあがっていましたのでどうぞ。

実際の生徒さんたちが出ていて、本書を読んだ後だとさらに面白いと思います。

 

 

こちらは上記の英語オリジナル版です。(内容は同じです)

 

私も少なからず料理嫌いの自分に対して自虐的になる部分があったので、このあらすじから親近感でした。

料理は嫌い! もうしない! と割り切れればいいのですが、なかなかそうもいかないんですよね。

食べることは生きること。

一生外食にするとか家政婦さんを雇うとかしない限り、『料理』は最後までついてまわります。

 

料理の基本が書かれている = 応用がきく

外で肉を焼いている

この本は、「料理嫌いの人たちのための料理教室」のルポなので、テクニック満載の料理は出てきません。

包丁の握り方から始まって基本的な調理のことばかりです。

 

例えばソテーってありますよね。

レシピを検索するとよく見る言葉ですが、私はその意味を考えたことがありませんでした。

 

料理名としてそのまま受け止め、どういう工程のものをソテーというのか、なんてことは知ろうともしていませんでした。

そもそもそれ以前の問題といいますか、ソテーはソテーでしょ? みたいな認識。

 

本書ではソテーについて以下のように書かれています。

・フランス語で『飛ぶ』を意味する。

少量の油と高い温度でさっと調理するというシンプルな調理法

 

工程は以下のとおり。

1.スキレット(鉄製のフライパン。以下親しみのあるフライパンと表記します)に油をいれ温める。

2.ソテーの際は食材がフライパンに加えられた瞬間ジュジュッ! と音がしなくてはならない。(それくらい十分にフライパンと油を熱する)

3.野菜を入れたらフライパンを振る。そうすると食材がフライパンにくっつかない。(もちろん菜箸やフライ返しを補助に使ってもOK)

4.お塩を皿からつまんで入れる。小さなお皿に塩をいれておけば、ひとつまみがわかりやすい。

5.野菜は茶色い焼き色がつくまで焼く。自然の甘みが引き出されておいしくなる。

6.完成!!

 

へえ~ソテーってそういうことだったんですねぇ。簡単じゃん!……でも初めて知りました。

 

今までは『ソテー』という言葉は、レシピ検索した際に「ポークソテー」や「チキンソテー」、「こうしてお肉をソテーします」といった形でしか見たことがありませんでした。

 

恥ずかしながら、ソテー=焼くという意識がはっきりないままあやふやだったんです。

(書いていて恥ずかしくなってきましたが、でもそうだったんです……)

 

材料が変わるたびに検索してはそのたび違う『ソテー』のレシピに出会い、いつまでたっても『ソテー』そのものを習得することはなかったのです。

 

大げさかもしれませんが、私はこの本で初めてソテーを理解しました。そうして基本を知ると、このソテーってなんにでも使えるんですよね!

 

アスパラガスでもいい、ナスでもいい、ズッキーニでもいい、たまねぎでもいいし、もちろん豚肉でも鶏肉でも牛肉でもいい。

いちいち「アスパラのソテー」とか「玉ねぎのソテー」とか個々で検索しなくても、応用がきくんです。しかも簡単に。

 

基本を知るとレシピ自体も使いやすくなりました。

以前はレシピの中に足りない野菜や調味料があると、ほかのレシピはないかと探しなおしていました。

でも今は、足りない野菜があっても(ブロッコリーないからズッキーニで代用しよ)とか(ハーブないけど、塩こしょうでもきっとおいしいはず)とか考えられるようになってきたんですよね

 

たぶんそれはレシピから逸れても、基本さえ押さえていれば大丈夫だとわかったからだと思います。

 

 

料理嫌いが真似したい、基本的な料理の『型』6つ

アイデアのわく電球

本書を読んで私が真似したいと思った、また実際に真似し始めている基本的な料理の「型」をまとめてみたいと思います。

 

ただ本書はレシピ本ではなく、あくまでも料理教室のルポです。

描写を読んでいるだけではいまいちわからない調理法もありますし、調味料の分量の記載もほとんどありません。

(章のあいだにちょっとしたレシピはありますが、基本的には料理教室の描写です)

 

なので、レシピではなく料理の『型』です。

本書をベースにしつつ、自分自身が真似しやすいように省略したりレシピサイトを検索して補ったり入れ替えたり……。自分のやりやすいようにまとめている部分もありますのでご了承下さい。

 

ソテー

上にも書いた技法ですね。野菜でも肉でも魚でも使えます。

油を熱し、野菜を振って、塩を少し。

そしていい感じになるまで炒める。それがソテー。

 

茹で野菜(本書では「フランス風に野菜を調理する方法」として登場)

1.水を沸騰させ、塩を入れ、野菜を入れる。

2.数分後野菜をすくい、氷水(温度の低い水道水でも可)に入れる。

3.パリッとしておいしい。

 

 

パスタ

パスタは冷蔵庫の中身を片付けるのに最適な料理。

パスタの具はオリーブオイル→野菜のソテー→調味料→パスタのゆで汁の流れ。

 

1.パスタをゆでる。必ずたっぷりの水を使う。パスタに味を加える標準的な方法は水に塩を加えること。海水みたいに塩辛くても大丈夫、らしい。

2.野菜を刻んでソテーする。

3.1と2をボウルに入れてあえる。

4.味付け。オリーブオイルを少しと、チーズやトマトソースなどをまぜる。

 

トマトソース

1.オリーブオイルを熱し、刻んだにんにく、スライスしたトマト、パスタのゆで汁をいれて煮込む。

2.1が基本形。塩こしょう・野菜など足してもいいし足さなくてもいい。

 

 

スープ

1.まずは香味野菜をソテーする

2.その後、野菜→お肉→水→塩やハーブ。

3.最低でも一時間は煮込む(えっ)

4.魚介やパスタなど火のとおりが早いものは出来上がり前に入れる。うまいタイミングで。

5.味見。足りないものがあれば入れる。塩・こしょう・ハーブ・にんにく・レモンなどなど自分の感覚です。

 

オムレツ

1.フライパンにバターを落とす。(面倒な時は油をひいてます)

2.ボウルに卵2個を割り入れる。

3.塩・こしょう・ハーブ・チーズをボウルに入れる。

4.フライパンに広げて、卵をたたんで盛り付け。

 

やけっぱちピザ(作中ではやけっぱちディナーとして登場)

1.残り物の野菜を刻んでパンにのせる。

2.たまごを落とす。

3.トースターで焼く。

 

 

上記6つは『型』なので、実際にやってみたら細部の調整が必要な部分も出てくると思います。

野菜によって火のとおりが違うでしょうし、お肉より先に野菜を炒めたい場合もあるかもしれません。

ぜひやりたいようにやってみて下さい。

 

基本は基本として繰り返すうちに自分の『型』になっていくんだと思います。

そうやって自分の『型』になったものは、自分の定番になって忘れなくなります。

 

注意点:レシピ本ではないので細かい点はわからない

止まれの標識

先ほどからも少しかいていますが、本書はあくまでもルポでありレシピ本ではありません

レシピ本としてまねようとすると説明が足りない部分もあります。

 

もうちょっと詳しいやり方を描写して~~! レシピ下さい~~~!! となる部分もありました。

例えば丸鶏の解体の授業。

写真や図などがないのでいまいちイメージができません。この本だけで真似るのは正直難しいと思います。

 

ですがこの本を読み終えた時、細部はいまいちわからないけど自分にもできそう、やってみたいと感じるものがきっとあると思います。

 

本書で料理のハードルを下げて、足りない情報はぜひ検索してみて下さい。

基本や大まかな流れをつかんでからのレシピ検索なので、自分をレシピに合わせるのではなく、レシピを自分に合わせやすくなっていると思います。

 

(本書はレシピ本ではありませんが、いくつかのレシピが掲載されています。先日そのうちの一つ『こねないパン』を焼いてみたので、後日別記事で書きたいと思います)

 

書きました→こねないパンの作り方【ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室のレシピより】

 

終わりに:基本の『型』があれば、料理はずっと楽になる

『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』を読んで、基本の『型』を知っていれば、料理はもっと気楽にできるんだなと知りました。

 

本書の中で『レシピとかしきたりの奴隷にならなくて良いと教えてくれた』という言葉が出てきます。

これは本当にその通りで、基本を知っていればいくらでも融通がきくしアレンジがきく。料理って思っていた以上に自由なんですね。

そして日常生活においては、基本だけでも十分おいしく暮らせるということも本書は教えてくれます。

 

本記事には書ききれませんでしたが、本書はほかにも

・献立

・買い物する際の心構え

・残り物の取り扱い

など、料理周辺についても書かれており、盛りだくさんです!(献立については別記事で書きたいと考えています)

書きました!→献立作りがめんどうな人へ。毎日の献立はパターン化すると楽になる。

 

私は今も料理が面倒で好きだ! とまでは言えませんけど、料理をすることに対してだいぶ気持ちが楽になりました。

料理嫌いだな、疲れたなぁという方ぜひ『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』を読んでみて下さい。

きっと料理に対して心が少し軽くなると思います。

 

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